誰しも素敵だな、やってみたいな…と憧れつつ、ただ漠然と踏込めないもの ある気がします。
私にとってのフラメンコが正に それ でした。
2年程前のある日、近づき来る還暦を前にやり残しを後悔するのは嫌だ と思い立ち、見学だけでも!が最初の一歩でした。
今から?フラメンコ…難しすぎでしょ!と娘に呆れられた日
から未だほんの数年ですが、とても長かったように感じるのは、それだけ濃く熱い時間が流れていたから に違いありません。
踊ることに馴染みもなく器用でもない私には当然、出来ない!
分からない!覚えられない!の始まりでした(今もですが…)
この歳になって、こんなに凹む?落込む習い事ってどうなの?
と毎週思うにも拘らず、なぜだか足が向いてしまうのナゼ?!
そこには…どうにも抗えない説得力を放つ眩い先生の姿があり、
共に上がったり下がったり、悩み、喜び、励まし合う、年齢層広すぎ(下は小学生!)なクラス仲間の笑顔がありました。
さらには、多くの人の目に触れるステージであってもレベルの壁を作らず挑むよう励ましてくれるトルニージョのスタンス!
駆け出しの入門クラスを共に取り込み、見事なまでにフォローしながら創り上げていく常に前向きな先輩方のパワー!!!
一言では表せない 心震える瞬間 が無数にあったのです。
大人の日常生活の中にも、時に涙するほどに心が動き昂ること、
ほんの少しずつでも自分が変われること、それは踏み込んでこそ見られる世界に有ったのだ、と今じわじわ感じています。
フラメンコにおいて、踏み出すその一歩 の大切さを漸く感じるようになりましたが、先ずは この世界への一歩!を多くの方に出して欲しいと願わずにはいられません。
(入門クラス A.F.)
2025.03.07 生徒の声